2017年08月15日
●サージカルステンレスとは?
サージカルステンレスは、医療用のハサミやメスなどに使用されているステンレス素材です。サージカルとは「外科の、手術の」という意味を持ち、医療用工具に用いられていたことを理由に、「サージカルステンレス」と呼ばれるようになったと言われています。
ステンレスの種類は、主に「フェライト系ステンレス」「マルテンサイト系ステンレス」「オーステナイト系ステンレス」の3つで、サージカルステンレスは、オーステナイト系ステンレスに分類されます。オーステナイト系ステンレスは、ステンレスの中でも腐食しにくく、金属アレルギーを引き起こしにくい素材です。なお、金属アレルギーを起こしにくいほかの素材には、チタンやプラチナなどがあります。
●サージカルステンレスが用いられる主な商品
サージカルステンレスは、腕時計のケースやストラップ、ピアス、イヤリング、指輪、ネックレス、ブレスレットなどさまざまなジュエリーやアクセサリー、ファッション小物に使用されています。肌に直接身に着けるタイプの商品に用いられる傾向があり、加工がしやすくデザインのバリエーションも豊富なので、金属アレルギーがある人に限らず、幅広い年代の人に人気です。カラーはシルバーのほか、ピンクゴールドなどもあります。
●傷がつきにくい
サージカルステンレスは硬い素材なので、万が一落としても、傷がつきにくいという特性があります。また、暑い場所で使用していても変形しにくいという点もメリットです。そのため、サージカルステンレス製の商品は購入してから長い期間愛用できます。
●サビに強く変色しにくい
耐食性が高く、サビや変色に強いのもサージカルステンレスの特徴です。水にも強いので、お風呂や海へアクセサリーなどを身に着けたまま入れます。
ただし、お風呂や海に入った後は、乾いた布で拭いてよく乾燥させる必要があります。サビに強いという特徴はあるものの、濡れたまま放置すれば、やはりサビが生じることがありますので注意しましょう。
●価格がリーズナブル
サージカルステンレスはニッケルやクロム、鉄など安価な素材で作られています。そのため、サージカルステンレスで作られた商品も低価格帯のものが多い傾向にあります。腕時計の本体によく用いられるゴールドやチタンと比較しても、サージカルステンレスのほうがコストパフォーマンスは高いので、価格を抑えつつも丈夫な腕時計を求めている人におすすめです。
●乾いた柔らかい布で拭く
使用後は、乾いた布で汗や汚れを拭き取りましょう。ニオイが気になる場合は、消毒液をしみ込ませた布で拭き、乾いた布で拭き上げると効果的です。布で拭いても汚れが落ちない場合は、歯ブラシを使って汚れを取り除く方法もあります。
●水洗いする
サージカルステンレスはサビにくいので、水洗いができます。汚れを落としたいときは、中性洗剤をスポンジに含ませて洗いましょう。金属のたわしを使うと、サージカルステンレスの表面に傷がつくおそれがあるため、スポンジがないときは柔らかい布を使います。また、洗濯機で洗うと洗濯槽が傷つく可能性があるので、手洗いがおすすめです。洗った後は、水分を拭き取って乾燥させましょう。
以上、特徴お手入れ方法です。